つれづれ日記

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教科担任制が小学校から?!こんなデメリットがある!

教科担任制 小学校 デメリット

小学校から教科担任制を導入するという案が検討されています。

 

教科によって先生がかわる中学校からのあれです(笑)。

 

教科担当制は中学校から。

小学校は一人の先生。

という考えが当たり前だったので

驚きました。

 

教科担任制のメリット、デメリットを考えたとき、

簡単に浮かんでくるのは以下の通り。

 

教科担任制

専門的な学習をしてきた先生が授業をするので、

先生にとっても得意な教科を教えることになり、

子ども達もわかりやすい授業を受けることができる

というメリットがある。

 

でも、

学級担任制のメリットである

  • 1日ずっと担任の先生が子どもを見てくれる安心感。
  • 先生が子どもの変化に気がつきやすいこと。
  • 子どもからしてもそんな先生だから困ったときに相談しやすい。

このようなメリットがなくなるというデメリットも考えられます。

 

どちらが良いかは

見方によって意見が分かれるところでしょうから、

デメリット、メリットの双方を

詳しく見て考えていきましょう。

 

まず、教科担任制にするデメリットから。

  1.  児童の実態を把握しにくい。把握に時間がかかる。
  2.  授業時間が弾力的に運用できない。
  3.  教科の枠を越えられない。
  4.  指導にあたる教員不足の状況。

 などが挙げられますね。

 

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1はすぐに思いつきましたが、

2はなるほどですね。

 

私が子どもの頃も

担任の先生の裁量で

分からない子が多いときには

次の時間もそのまま前の授業の練習問題をして

時間割を入れ替えられていたことがありました。

 

時間をあけずにやったほうがいい事ってありますものね。

教科担任制だとこれはできません。

 

3もなるほどです。

 

全部の教科を教えるからこそ、

国語の時間に出てきたフキノトウ

理科の時間に例として出したり、

社会の時間に出てきた人口分布を

算数の時間に概数の考え方として教えたり

教科を越えてスパイラルに(繰り返し)学ぶことができる。

 

ってことですね。

 

4については教科担任制にすると

単純に今より先生の数がたくさん必要になることや

特定の教科の先生を増やさなければならなくなること

が挙げられています。

 

小学校の先生全体を見たときに

例えば国語専門の先生が多くて

理科専門の先生が少ない。

ということであったのならば(あくまでも例ですが)、

 

この場合は

教科担任制にするなら

理科の先生を増やさないといけない。

 

ということです。

 

担任の先生が一人で全ての教科の授業をするって

きっと大変だと思いますが、

しっかり考えてみると

学級担任制にはそれなりのメリットがあったんですね。

 

これらのメリットがなくなってしまうことが

そのまま教科担任制にするデメリットとなるわけです。

 

小学校の教科担当制のメリットは?

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それでも小学校の教科担任制を検討しているメリットは

どんなことなのでしょう?

 

それは

  1.  一つの課題に対しより深い指導ができる。
  2.  学級担任とそりが合わない児童も、別の教科で活躍できる。

という2点がいわれています。

 

こちらも1はすぐに思いつきましたが、

2は言われてみればその通りですね。

 

実は私も実際に

2について学級担任制のデメリットを体験しています。

 

それは、我が子が小学校2年生のとき、

担任の先生となじむことができず、

行きしぶりを見せたり、

成績がものすごく下がったりしたのです。

 

その先生が良い悪いではなく、

我が子とは「合わなかった」というだけですが

合わない先生と1年間密に過ごすことは

なかなかしんどかったようです。

 

私自身はそういう経験はなかったのですが・・・。

 

そんなことを考えると今の子ども達、保護者達には 

教科担任制もアリなのかなとも考えたりします。

 

でも、教科担任制になると

なんだか人間関係が希薄になる気もするし・・・

 

特に入学して間もない子は不安がたくさんあるので

やっぱり学級担任制がいいような・・・。

 

と、考えていたら

今回の検討は高学年を対象に行われているということでした。

安心しました。

 

それならむしろ、

中学になってから急に教科担任制になるよりも

小学校生活に慣れた高学年から

教科担任制に切り替えて

中学生になっても戸惑わないようにするのもいいかもしれません。

 

どちらが良いのか・・・迷います。

 

 

でも、そもそも

なんでこんな検討を文科省がしはじめたのでしょう? 

 

小学校の教科担任制をなぜ文部科学省が考えているのか

小学校 教科担任制 文部科学省

小学校の教科担任制を考えることになった理由は

社会情勢を鑑(かんが)みて。

といういかにもお役所風の建前があります。

 

「これからの日本をになう子どもにとって必要な学びを」

ということで、

学校での学びも親世代とはずいぶん変わってきています。

 

例えば

  • 英語教育
  • コンピュータープログラミング

など、これまで行ってなかった学びが取り入れられてきました。

 

そしてこれからも取り入れられていくことでしょう。

 

 

そうなると、

英語やプログラミングなどの知識がある教員が指導する必要があります。

 

分からない、できないという先生に

授業を無理矢理させても

子どもにとっても先生にとっても不幸ですからね。

 

 

実際にこれまでも

音楽や家庭科の授業だけは

担任の先生ではない先生が

授業を受け持っているということが行われていました。

 

先生達自身が学校で教わっていないことや、

教えると想定していなかったことを

教えなくてはならなくなっていることが

教科担任制を検討する大きな要因なわけです。

 

専門的なことは専門の先生が

授業をするのは悪いことはなさそうです。

 

検討を重ねていく間に

高学年の全教科での教科担任制ではなく、

今例に出した音楽や家庭科のように

  • 英語活動の先生
  • コンピュータープログラミングの先生
  • 他のいろいろな教科を引き受ける学級担任の先生

という特定の教科の教科担任制という形になってくるかもしれませんね。

  

小学校教科担任制はいつから始まるの?

小学校 教科担任制 いつから

2020年から英語教科が加わり、

プログラミング教育が必須になるなど

専門的知識を持つ教師が必要になることから

5・6年生を対象に検討されています。

 

ただし、

教員不足や財政問題などクリアしなければならない課題

もあり今の所は検討されている程度となっています。

 

つまり、実施の時期は今のところ未定です。

 

ただし、兵庫県ではこの制度を取り入れている学校もあり、

課題もあるようですが一定の成果が見られているとのこと。

 

高学年ならいいのではないか

という声も後押しになっていて

少しずつこの制度を試験的にでも取り入れよう

としている自治体もあるようです。

 

今後この制度は

2020年から2年かけてじっくり検討される

ことになっています。

 

 

まとめ

私や我が子にとって

小学校の間は学級担任制が当たり前で、

 教科担任制なんて考えもしませんでした。

 

しかし、

専門的知識が必要な教科が必修化されたり

少子化であったりと

社会情勢も大きく変わりつつあります。

 

私自身、

はじめは小学生に教科担任制はどうなのか

とも思いましたが小学校の現状を知り、

文科省の考えを理解すると

小学生の高学年からならメリットも大きい

のではないかと考えるようになりました。

 

英語の教科やプログラミングなどの専門的なことを

これまで専門的に学習したことのない担任の先生一人が負うのは

負担が大きすぎますからね。

 

子ども達もよく分かっている先生から習った方が

理解も深まるはずですし。

 

今後どのように教育現場が変わっていくのかはわかりませんが

子供たちにとって良い変化であることを望みます。

 

ではでは。

 

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